修理依頼された金具付き箪笥

明治から昭和初期に生産された古い箪笥を修理している工房です。
地域により限界集落とか両親のいなくなつた故郷の家にはまだこれら古い家具が
薄暗い場所に置かれ、このままでは自然に廃棄されてしまう環境になっています。
最近では生活様式もかわりなんでも簡単に買い換える時代ですが、
使い込んだこだわりの箪笥をなおしても使いたいと修理依頼される
工房です。 
 
 時代箪笥、金具付き箪笥、再生作業工程、
 民芸箪笥、古箪笥、装飾金具付箪笥、
などの名称で
 呼ばれています。
 
   
      家のルーツがいっぱいの古いタンス修理

             
マルニさいとうmaruni saito

        
千歳市北斗2丁目7−8
              電話番号 :FAX 0123-24-5385   
 2020^07^20 更新

装飾金具付き箪笥、補強金具付き箪笥の再生に付いて、工房では、
出来るだけもとの状態へ再現すべく、
ボロボロで使用出来ない金具の複製「レプリカ」取り付けています。
桐仕上げのタンスは金具を外してから、熱いお湯で箱全体の洗いをします。
無垢のタンスは洗いが出来ませんが、再生の作業行程は、
桐も、無垢も同じにキズ欠け隙間、曲がり等の修正を施してから、桐は桐の仕上げ、無垢のタンスには環境に優しい塗装で仕上げます。

今は亡き両親の故郷から取り寄せ修理再生を依頼された箪笥です。
ガタガタでこのままでは捨てられる運命、
故郷から取り寄せた古い箪笥。

この箪笥に付いている金具の取り外しをする前の状態

保管場所が悪く箪笥の金具は、サビでボロボロになっています。


見ただけで使い物にならない箪笥でも再生、リメイクします。
誰もが引き取らないで捨てられる寸前のタンス
金具を取り外した状態の写真です。

箱はしっかりしていますが、塗装はボロボロ
昔の面影は全然見られません。

金具を取り外した箪笥
汚れて痛んだヶ所の補修箱の裏側もきれいにした状態を全て終了してから、
鉋で表面を削り、塗装前の木地の仕上げを完了させ箱、天板、裏側も綺麗に再生処理をします。

この木地仕上がりで、
完成品の60%が決まるのでは。
色むら多い木地完成

取り外した金具は釘を抜くときに曲がったり欠けたりした金具を修復後錆び落としをしてから、
専用溶剤で金具の洗浄をする、
痛んで使う事の出来ない金具製作をする
「レプリカ」、
全ての金具が出来たら錆止めの下地塗装を施し
仕上げの塗装をする、「仕上がり光沢の調整のため艶消し材を入れて完成。
錆び落とし洗浄済み金具
この箪笥は杉材でいたる所に木の節が有り、
最初に透明な下地処理をするも表面の板に赤い所と白いところが出て柄も不揃いになり、
このままでの仕上げは見栄えが悪いので
少しずつ色を乗せ全体のバランスをとる。


写真は引き出し上から3杯まで、色むら補正下地処理
をしながら作業を進めていきます。
下地シイラー処理中

中塗り行程が完了してから、箱全体に色むらを無くする部分着色を施し最終塗装仕上がり一つ前の状態となり、
この後完成品の箪笥の色に仕上げます。

塗装最終工程
お客の希望する色合と、光沢の調整をして箱の仕上げをして
、塗装の100%が終了

仕上げ塗装(伝統塗料)はお客様の
ご希望により色々な仕
げができます。
色むらを調整着色中
出来上がった箱に金具を取り付け
完成した箪笥です「総杉タンス」。

このタンスの着色は
ダーク・ブラウン「こげ茶」で
仕上げています。

レトロ箪笥(装飾金具付タンス)の作業工程です。
これらの古いタンスの材料は、木地の「色・木目」
不揃いのままで仕上げられているために。
桐材以外のタンスでは、
色を濃くして「下地の見えない」仕上げられています。
塗装は2液ウレタン仕上げ。
箪笥

修理依頼は宅急便でも取扱中